今日からオワフ島です。会いたかった人にやっと会えます。この日をどんなに待ち望んだか。
ワイキキから車で30分ぐらい行くと、広い通り沿いにありすぐわかりました。初めてお会いしたのに、以前から知っていた人のように出迎えてくれたので、会う前の緊張感がどこかへ行ってしまい、簡単なあいさつでだけで、すぐお菓子談義にはいりこんでしまいました。
おじさんは日系二世で、戦争のときは収容所に入れられ、戦後ハワイに帰されてからお菓子屋で働き始め、寝る暇もないほど一生懸命働き、その働いていたお菓子屋を買い取ったそうです。当時のオーブンがまだ現役で70年以上も働いていました。その後、日本へお菓子の講習に行ったり、洋菓子の勉強に日本からたくさんのお菓子屋さんが、おじさんのところへ勉強に来たりしたそうです。戦後からある大きなお菓子屋さんやパン屋さんで、シフォンケーキを置いているところがあったら、おじさんのところで習った人のようです。
以前、普通のお菓子屋さんで、パウンドケーキの形なのにシフォンケーキと名前がついていて、どうしてこのケーキがシフォンケーキなの?と不思議に思ったことがありました。昔からあるお菓子屋さんなので、ひょっとしたら、おじさんに習ったお店?
日本の人達は、シフォンケーキというと、真中があいていて背が高いものと思っているようですが、シフォンケーキが流行り始めた頃の本には、いろいろな形の型で作られたものが載っていました。多分、手持ちの型を利用していたのでしょう。それが、今の日本でいうシフォンケーキ型に移行していったのは、どうしてでしょうか?シフォンケーキの柔らかさを、一番よく表してくれる型なのかもしれませんね。
ハワイの型は底がとれないので、型から生地をはずすのがとても大変なのだそうです。日本から、持っていったシフォンケーキの型を見て、おじさんは、これは良い型だといっていました。
おじさんに御馳走していただいたホテルのビュッフェで、思わぬ発見をしました。ムース、ゼリー、タルト、焼き菓子、チョコレートやグァヴァケーキたくさんのデザートの中から、悩んだ末、チョコレートケーキとグァヴァケーキを選びました。小さい頃食べた固いスポンジの間にバタークリームをはさみ、周りもそのクリームで塗られていた昔のお菓子屋さんのケーキに似ていたからです。固いかなと思いながら食べようとフォークを入れた瞬間、「柔らかい!」と、叫んでしまいました。つかさず、おじさんが、「それシフォンケーキだよ」と、言うではありませんか。日本で見る真中があいている形とは違います。デコレーションケーキの台に、日本ではスポンジと言われている生地が使われていますが、ハワイではシフォンケーキが、使われているのです。びっくり!このことから、以前、耳にしたことを思い出しました。今のアメリカでは、シフォンケーキという単独のお菓子ではなく、ケーキの台として、シフォンケーキを使っていると。これを聞いた時、信じられなかったので忘れていました。だって、日本のシフォンケーキの柔らかさを知っていたら、誰だって信じられませんよね。と、いうことは、日本のものより硬いということ?そうです。日本人から見たら硬いけれど、アメリカの人からみたら柔らかいのです。お国柄の違いでしょうか?(日本の中でも様々なシフォンケーキがありますけれど)
おじさんのお店は、たくさん種類があるお菓子の中で、特にパイがおいしいという評判です。お土産にその中の一つ、カスタードパイをいただきました。カスタードクリームというよりプリンのような柔かさで、甘さもちょうどよく、パイ生地のサクサクと中のクリームの柔らかさがちょうどよい感じでした。
ハワイの他のお菓子屋さんにいく時間もなく、帰国の日がきてしまいました。レインボーブレッドには会えたけど、レインボーシフォンを見つけることができなかったのが心残りでした。でも、ハワイ最後の日、ビルにかかった大きな虹をみることができて、満足。また、いつか、ハワイに行きたい!